`レイ(ねぇ)!!!´


黒い空間がガラスのように砕け散る。


炎を消そうと伸ばしていた手を誰かに掴まれ、引っ張られ、


「レイ、無事でよかった」


頭をあげるとアレンさんが笑顔であたしを抱きしめていた。


「イースターの娘、何事もなくて良かったぞ」


「レイねぇ!」


ジュリアが走ってきてあたしに飛びついた。


「……無事で何より」


ソールは安堵し、


「よかったぁ!」


「不安でしたのよ!」


「びっくりしたわー!」


「レイ、が、戻って、こ、来ないかと、思っ、た」


「嬉しくて泣きそぅ」


精霊達が目に涙を浮かべていた。


「「「「レイしっかり持っててよね!」」」」


ウェンディ以外の四匹に怒られながらもあたしの手に魔法書が戻ってきた。


レイが閉じ込められてすぐに魔法書は取ったの、とフレイムが言った。