「レイッ!」
ソールは群がってくる影を切り裂いている。
「……っ!」
鞭に打たれた衝撃で身体が、宙に浮かんだ。
――ズキッ
アチコチが痛く受け身をとれない。
地面に叩きつけるんだろなぁ。
できれば軽傷に…は無理か。
落ちていく中、目を閉じ丸くなっていた体制に違和感を持ち始めた。
誰かの体温を感じる。
……誰?
閉じていた目を開けるとレイに気絶されたダァチが私を横抱きにしていた。
「……ダァチ?」
あれ、ダァチの目の色は灰色だったはずなのに、
今あたしを見ている目の色は青い澄んだ目。
――ドキンッ
なぜか胸が高鳴った。
ダァチによって地面に降ろされた後でも、呆然として見つめていた。
ダァチは小さく微笑む。
――ドキンッ
「……お主らいつまで見つめ合ってるのじゃ?」
それをサラサが間に入って遮った。