影が様々な形を作り、こっちに向かって走ってきた。


「はっ!」


ソールは右手の鉤爪で次々と切り裂き、


あたしはソールの後ろにピッタリとくっつき影の攻撃をよけながら黒ローブに迫っていく。


影をソール切り裂いていく内に黒ローブの姿が見え始める。


手には黒い何かが集っている。


「ソール、伏せてっ!」


あたしの叫びタックルするように掴みかかった。


「うえ゙っ!」


そんな呻き声が聞こえたが頭上に何かが通った。


ビームのような……。


「サラサっ!」


ビームの先はサラサに向かっている。


――ゴアッ


「「!!」」


燃え上がった焔。


この威力は、サラサがリングをもう片方も外したんだ。


案の定、ビームが消えたと同時に焔も収まり、サラサの姿が現れる。


サラサはニコッと微笑んだ。


それを見てあたしとソールは安堵する。