「レミリア」


耳元で囁くと、ピクリと肩が震えレミリアは頭をあげた。


……何をするの。


答えはすぐに明らかとなる。








黒ローブがレミリア口付けを交わしたのだ。


「……んっ」


レミリアは抵抗せずに受け入れている。


あたしとダァチは金縛りにあったように動くことができなかった。


見たくないのにそらせない。


……どのくらい経っただろうか。


黒ローブは口付けを止めて、レイリアの首もと…ペンダントに触れる。


「……おやすみ」


と言い、ペンダントを引きちぎった。


大きく見開いたレミリアの瞳は黒く染まり、地面に倒れる。


静寂が訪れた。


「……ふっくくっ…あはははははははっ!!」


黒ローブは高らかに笑い、バッと両手を広げる。


「やった! これで世界は滅ぶ…願いが叶うんだっ!!」


黒ローブは笑い続けた。