「レミリア様」


ダァチがレミリアの肩に触れようとした瞬間、


――バチンッ


「!?」


レミリアの周りを黒いシールドが張っていたのだ。


「……――いやー、実に素晴らしいデキを見させてもらいました」


レミリアの横にいつの間にか立っていた黒ローブ。


ダァチは後方に飛びいつでも剣を抜けるようにと身構える。


「皆さん、霊獣を一旦戻してください!」


ダァチの言葉にジュリアもサラサも従う。


「……サラねぇ」


ジュリアはすでに怯えきっていてサラサに抱きついた。


そんな二人の前にソールが立ち構えた。

「あれー、みんな戦闘態勢に入るなんて…レイリアが来るまで待とうよー?」


ケラケラと高笑いを浮かべながら、黒ローブをおもむろに手を翳した。


大臣達に向けて。


「なっ、何だいキミは、正式な場になん…の゙っ!!」


「ひ…あ゙っ!!」


――ブシャッ