太陽の光が真上に昇った時に始まる。


その一部始終をみたいと言う事で各国の大臣数名は離れた所に立っている。


……よりにもよって何であいつらなのよ。


ノースト国から来た大臣達はみんな大柄で、城ではあたしの顔を見る度にネチネチ言ってくる。


それもお父様やお母様がいないときに。


だから、1ヶ月以上は顔を見ずに済むと思い楽だったが、今は気分が一気に悪くなった。


「マリーヌ様は正装されないんですね」


「サラサ様やジュリア様を見習ってほしいものです」


ヒソヒソ言っているつもりなのだがみんな丸聞こえだ。


あたしから数歩下がった所に立っているダァチはそんな大臣達を睨みつけていた。








「……あら、皆様ご機嫌よう」


……来た。


軽快にヒールを鳴らし、マントと蒼いドレスを着たレミリアが定位置に立ち挨拶をした。


いつもとは何が雰囲気が違う。