その中で、あたしの肩に触れた人物はあたしの身の回りの世話をしてくれた、カルロ。
久し振りに見たけど、前より老けていた。
事情を聞かないでくれるのは有り難い。
「……わかった」
あたしは立ち上がり周りを見る。
「レイ様、お気をつけて下さい」
「うん、みんなもね。 フレイム、アクア、アース、ウェンディ、リーフ行くよ!」
「うん!」
「わかったわ!」
「はいー!」
「んっ!」
「はぁい!」
返事を聞いてから階段を駆け抜けた。
ヤツは絶対マリーヌ達が行う儀の拠点に行くはず。
「リーフ、短時間で行くから森の誘導よろしく!」
「はぁい!」
リーフは返事をして一足先に飛び出した。
拠点に行くには数分で行かなければならない。
魔力霊力はできるだけ温存したいから走るしかない。
お願い、間に合って!
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