「リュウキ君行きな。 ニーナちゃんも」


ニコッと笑い、ニーナの肩を叩く。


「ロイド君の邪魔しない程度に僕も参戦するよ。 リュウキ君とニーナちゃんはミス・レイの元に行ってあげて」


「ナルシス君!?」


「行ってっ!!」


「……っ」


ニーナは俯いたまま走り出す。


「リュウキ君! 今更だけどさ、"ナルシスト"って呼ぶのは止めてくれないかな? 何気に恥ずかしいんだよね」


何言ってんだよ。


「ホント今更だ。 だが分かった、ナルシスっ!」


俺は叫び背を向け、ニーナの手を掴み地下室に走り込んだ。