俺もロイドの隣に達杖を出す。


タイミングが合わないと合同魔法は成立しない。


杖をクロスするように重ね、先は攻めてくる衛兵に向ける。


「……いくぞ」


「あぁ!」


「「合同魔法、ファイア・トルネード!!」」


ゴオッと杖の先から火が放たれ風が包み込み、渦を巻き起こし威力を拡大させていく。


「いまだっ!」


ロイドの合図にフレイムとウェンディは互いの手を合わせ、


「'風よ…


「'火よ…


「「'二つの霊力に合わせ持ち、渦を巻き起こしたまえ!'」」


二つの声が重なった瞬間、俺らが作り出したモノの横に現れる。


この後は衛兵にぶつけるように放てばいいだろう。


息を合わせ、グイッと前に突き出し、


「「いっけぇえええっ!」」


二つのファイア・トルネードが前進し始めた。


「うわあああっ!」


事の事態に衛兵は我先にと逃げ出した。