「ハァハァ……」
それから歩いて、王宮から離れた茂みに身を寄せた。
フレイムとウェンディ、ロイドは見回りの様子を見ている。
「レイは地下の牢屋にいるわ」
「まずはー王宮の衛兵をーどっかにー追っ払わないとねー」
アクアとアースがレイの居場所を言った。
「王宮内からしか通れないの?」
「……そんな事は、無いよ。 どこかに牢屋から外に出られる扉が必ずあるよ」
ニーナの疑問に俺の肩に乗っているリーフが答えた。
「リーフ、珍しく寝てないわね」
「……寝てる場合じゃないもん」
リーフはパタパタと飛んでアクアに抱きついた。
「リュウキ。 お前、動けるよな」
「あ、あぁ…休んだからな」
「そうか…なら合同魔法やるぞ」
「……は?」
合同魔法と言うのは二人以上で一つの魔法を生み出すもの。
過去にロイドとニーナで試した事がある。