ぽうっと手と手の間に小さな光が輝いている。
[俺この世界見てて飽きないんだよね。 だから無くなったら嫌なの。 この光レイに託そうかな?」
小さな光を光を自身の口元に運びくわえる。
何をするのかと思い見ていると顎を掴み寄せ、
そのまま……。
「だぁあああっ!!」
――ガシャンッ
[がっ!!]
キスよりも早くあたしの手が動き、ノルンを殴ってしまった。
下から上に…両手アッパーをしてしまう。
「レイっ、何をっ!?」
「有り得ない…有り得ないんだけどっ! あんた何しようとしたわけ!?」
あたしを押さえようとアレンさんは抱きついてくる。
「アレンさん離してっ! いくら"自称"神だろうとやって良い事悪い事を考えられないなんて…ホント有り得ないっ!!」
[自称っ!?]
ノルンがギョッとした顔顎を押さえたままであたしを見ている。