「ノルンっ! どこにいるのっ!!」
フワリフワリと移動しながら、あたしはこの場に呼び出した"神"を探す。
時空を司る神、ノルン。
彼はこの世界だけではなく別の人類が住む星とやらを見る為飛び回っている。
あたしも、ノルンに付き合わされた事があり、知らない星の様々な生態を見た。
あたしはそれを見て面白いと思った反面、
["ノルンにとってはあたし達の世界もただの星に過ぎないじゃないか"]
「!?」
声が背後から聞こえ、振り返ろうとしたが重い手錠でバランスを崩してしまい反転してしまった。
あたしの視界からはノルンが逆さまになっているように見える。
腰よりさらに下にある糸みたいに細い金髪に二重につり上がった目つき、金の瞳。
その容姿は誰もが引きつける程の美しさだ。
美形なんざこの前にも見たわ。
なんか、美形の遭遇率高いよね。