「レイ…顔怖いぞ」
そう言えば黒ローブにも同じ事言われたな。
「んー…腹立たしい出来事を思い出してねー」
グシャリとし、ブーツの隙間に押し込む。
内容は後で読もう。
「リュウキが探しに来ていたって事は三時間経ったから?」
「そうだ」
「みんなを待たせるワケには行かないから、ねっ」
リュウキの手を取り裏路地から出て行った。
便箋売ってる店を横切って、しばらく歩いておばさんのシャーベット屋についた。
「遅いっ!」
マリーヌが腕を組んでいる。
「ごめんっ、いろいろあって……」
周りはリュウキ、ニーナ、ロイド、ナルシス、マリーヌ、クリルがいる。
「ダァチ、は?」
「それが…戻ってきてないんだ」
「へっ?」
マリーヌが言うには、ダァチは忘れ物したと来た道を引き返したとか。
ダァチが忘れ物なんて珍しいな。