「……ぅ」
しばらく身体を動かさない方が良いかもしれない。
あぁ…リュウキになんて言おうかな?
あれこれ考えながら目を閉じた。
「――……ィ……レイッ」
何度も声を掛けられ肩を揺すられる。
「……ん、リュウ、キ」
目を開けると心配そうな表情であたしを見ていて、頭をリュウキの肩に預けている体制になっている。
「……はぁ、レイが戻ってこなかったから捜しに来てみたらうつ伏せで寝しているし。 何があったんだ?」
「……」
何も言わずリュウキから離れて立ち上がる。
寝たからなのか倦怠感は少し和らいでいた。
「何でも、ないよ。 ただ……?」
――カサッ
砂を落とそうと払っていると太ももら辺に違和感が。
触ってみると紙切れが入っていた。
あの時太もも触ったのって紙を入れるため?
もし違うなら許さんぞ。