「……ホント、"レミリア"より顔も体つきもいいよね」


「(!?)」


腰に手を添えられ引き寄せられる。


それに言い方によるとレミリアの身体を……。


カァッ怒りで顔が真っ赤に染まる。


「ホント、妹思い。 違う…従姉妹思いか。 まぁどっちでもいいけど」


口元に笑みを浮かべながら頭のローブを外し、素顔をさらす。


素顔をさらした顔はなんともまぁ、キレイだ。


美形の範囲に入るかもしれない。


黒の長髪に真っ黒い切れ長の瞳の男。


「(……)」


敵…なのに美形…腹立ってきた。


「なんか顔が怖くなってるよ。 美人台無しだよ?」


「(アンタに可愛い顔見せるかよ)」


「この顔見ても頬を染めるどころか不快感になるなんて…"レイリア"は変わってるね」


「(なんであたしの名をっ!?)」


ハァと息をついてあたしから離れた。


ローブを被り、背を向ける。