――――……
「あ~らレイちゃん、見ない間にキレイになって!」
「おばさんも変わらずに元気いっぱいだねっ!」
キャッキャッと話が盛り上がっている。
いや、道行く人達が皆レイに声を掛けてはレイはその場に寄り話し出す。
これで十六件目。
城下町でのレイの人気はスゴいな。
「久し振りにレイちゃんの元気な顔を見れたがらタダでいいよっ」
「えっ! 悪いよ」
「いいのいいの。 年寄りの言葉など乗るものだよ?」
「……ではお言葉に甘えますー」
ぺこりと頭を下げて俺らの方を見て、手を振った。
近づくと一人一人にシャーベットを配った。
「美味しいっ!」
「今日みたいな暑い日に良いよね」
「ロイド様ぁ、あーんしてください」
「断る」
「……ふふんっ、おばさんのシャーベットは世界一何だからね?」
「……お前が自慢してどうする」