「んー…リュウキとは一戦やってみたいのはやまやまだけど、あたしまずは"魔力40万"の人と戦ってみたいんだ」
「……俺、34万」
「えっ、意外なんだけど」
「何気に言い方が腹立つな……」
てか、魔力40万って……。
「確か…「ロイド君だよ!」」
俺の言葉を遮りニーナが言った。
「ロイド? 誰?」
レイは疑問符を浮かべた。
「俺らの幼なじみ。 無愛想無口で隣のクラスだ」
「えー、それだけじゃわからない。 特徴は?」
眉を寄せ俺を睨む。
「髪と目がオレンジ、背が175センチで目つきが鋭い。 んで…」
ふと入り口の方に目を向け、
「ほら、アイツ」
俺はちょいちょいと手招きする。
ニーナは小さく手を振り、レイは納得した表情を浮かべた。