「で、レイの話を聞きたいんだけど」


レイを見て、マリーヌが聞く。


「聞いても、何も意味ないよ。 理由は全部"調子が悪い"で終わり。 だから、二日後に来るとは言っておいたんだけど、期待はしないで?」


先程の光景を思い出し、イラッとした。


「あ、後…バレたかもしれない」


「はいっ!?」


マリーヌが叫んだ。


「なんというか、ロイドの事あって思わず魔力放出しちゃって、ねぇ」


気まずそうに俺に視線を移す。


「……あぁ」


マリーヌの顔色を伺いながら答えた。


「レイっ! どういう事か分かってるの!?」


「当たり前じゃん! まさか、レミリアがあんな事するなんて……」


前半は叫び、後半なってから声を抑えていく。


「……あんなのレミリアじゃない」


最後にボソリと呟いたレイは、身体を震わせる泣くのを我慢しようと必死に耐えていたようだった。