〈side.Ryuki 〉
――――……
……くそっ、何で俺がこんな事を……。
小石を蹴り上げながら深く考え込んでしまう。
ここは学園の裏側へ通じる場。
見上げると小高い丘、
その下にトンネルみたいなものが見える。
そこから通ると我らの
【ルーチェリー学園】
へと通じる。
一応俺はここの学生、二年生だ。
そんな俺がなぜここにいるかというと、
ケンカで相手を怪我させたから。
大した事ではない。
たかが肋骨数本ヒビが入っただけで……。
その相手は現在医務室で安静中。
俺はその罰である事を命令された。
`一人の転入生を怪我一つさせることなく学園長室へ迎えること´
放棄したかったが命次に大事な杖を没収されたため従うハメになった。