そのままグラリと外へ倒れ、僕達は左右に後転していった。


「「「「……」」」」


何が起きたのか、わからず仰向けのままポカンとしていた。


「「「きゃあああっ!」」」


ニーナちゃん達の悲鳴にハッと我に返り起きあがると、


「離しなさいなっ! 無礼者っ!!」


「……っ」


「やだぁ!!」


男達に腕を掴まれ、どこかに連れて行かれそうになっていた。


「ブロンズ…!?」


唱えようと振ろうとしていた手から突然杖がなくなった。


すぐにザクッと地面に刺さる音が聞こる。


「!? しまっ……」


杖がなければ魔法を唱えることができない。


手を伸ばした時、僕がその場から吹き飛ばされた。


「う"っ!!」


上空から地面に叩きつけられ、うずくまった。


あいにくミス・レイみないな身体能力なんてない。


苦痛に顔を歪めると、襟を掴まれ立たされた。