〈side.Rei〉
「いや~、絶景かな絶景かな~」
学園長室から見える景色に感嘆の声をあげた。
「話は全て聞きました。 全くリュウキ・デュナミスには困ったもんですな」
背丈170㎝の赤毛のイケメン君だけどどこか残念なんだよね。
「確か20センチ低い桃髪の可愛い子もその場にいたよ。 妹なんだよね」
「そうです。 名をニーナ・デュナミス、正真正銘血のつながっている双子の兄妹です」
ちなみに茶髪の癖毛はナルシス・コードね。
あ、ここであたしと話しているのはこの学園の学園長である
ワイズ・オスマン。
長い白髪に長い口髭の六十代。
それなのに若々しく見えるんだよ!
「ところで、レイ様」
「レイでいいよ。 あたしは"様"と呼ばれるほどの身分に属してないんだから…それともう敬語は無しね」
窓を背後にし腰に手を当て首を傾げる。