マリーヌ、ダァチさん、クリル、その向かいにレイ、俺、ロイドのという席割り。
時間の流れを移動中に話すためにこうなった。
だが、マリーヌは怒っているのか膝の上に手を乗せたままブルブル震えている。
原因はマリーヌの隣の二人。
「ダァチ様ぁ、クリルずっとこうしていたいですぅ」
「……ちょっと離れて欲しいな」
苦笑いしながらマリーヌを時折見ている。
「……く」
拳を握りしめて怒りを必死に押さえているようだ。
「……レイ」
俺はどうする事もできずレイに助けを求めようとした。
が、レイを見て固まった。
堅い印象の服装は身体のラインにそって造られている。
つまりレイのある部分がより強調されるわけで……。
――ガンッ
「「「「「!?」」」」」
邪な考えを消すために頭を後ろの壁に勢いよくぶつける。
この場にいた五人は唖然として俺を見た。