〈side. Ryuki 〉
レイの秘密を知り、涙を見てから三日が経った。
「うーん……」
「んー……」
「……リュウキとナルシス君どうしたの?」
「ほっとけ」
最近はナルシストを加え、行動する事が多くなった。
集まる度に話の中心になっているのはアレンさんの"生まれ変わり"について。
とは言っても、俺とナルシストだけが考えてニーナとロイドはただ見ているだけ。
ちなみに今はレイはどこかに行っている。
「だって気になるだろ、あの有名な偉人の生まれ変わりだぜ?」
「知らなかったくせに?」
「……だってあんな若いとは思わなかったし……」
ロイドに鋭い所を突かれる度に恥ずかしくなってくる。
「僕が思うに、生まれ変わりは凄腕の剣士だと思うんだ」
「剣士?」
首を傾げるニーナにナルシストは頷き、
「それも、生まれ変わりは高位な身分についているだろう!」
と仮説を立てた。