「あたしはそんなのイヤ。 どんな事があれ人の人生を奪うの……あたしにはできな「それで、いいのかよ」」


この時のリュウキの表情は悲しみに歪ませていた。


「レイは優しいんだな…自身よりも他人を優先、魔力がつきようと動こうとするよな。 けど、もっと自分を大事にしろよ」


ギリギリとさらに力を込めてくる。


「……リュウキはなんでそんな必死になるの?」


この質問に深い意味はなかった。


「これは…あたしの使命なのよ。 人を一人でも救えるなら命にかえてだって……」


「その使命ってなんだよ? レイの祖父はレイを縛り付けるような遺言を残したのかっ!?」


「……違う」


「だよな! だったらなんで死んでも良いような言い方するんだよっ!?」


……それは、


「……」



あれ?


あたしはなんであんなのと戦っていたんだろう。