「……じゃあ後は二人を見守るとして…話を戻そう。 いいよね?」
みんなは頷いた。
「えーと、七つの大罪の種類までは話したんだよね……」
これは直接あの人に合わせるべきかもね。
「……みんな心の準備はいい? 場所変えるよ」
「変えるってどこに? 誰かの部屋?」
「違うよ。 "この"中」
「……は?」
魔法書を開き、浮かせる。
手を翳し、
「――……'我が名は魔法書を扱いし者…4の魔力、五の霊力を使いし今ここにいる者達を引き連れ…'」
「「「「!?」」」」
刹那足元に現れた大きな魔法陣。
今から行うことをわかっている精霊達は魔法書の上に互いに手をつなぎ、目を閉じる。
「……'そして今この時を迎えし他空間へのゲートを開き導きたまえっ!'」
唱え終えると同時に当たりが光に包まれ、静寂が訪れた時、その場には誰もいなくなった。
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