「僕はニーナが好きだっ……」


ポツリと言葉を漏らした。


「……」


「「……え?」」


「うん、知ってる」


多分、ここにいるみんなが知らない事、


それはあたしとの勝負を終えてからニーナに近づかない代わりに影から見ていて、


行動はかな…少し気味は悪かったけど、改めて確信し、同時にあたしの行動が間違っていたことを思い知らされた。


けど、


「……ごめん。ナルシス君」


やっぱりそうなるよ。


「私、ナルシス君の事あんな事されたから…苦手だな」


まぁ、一方的過ぎるからね。


「そうか。 だったら僕は「もう諦めるよ、と言うつもりか」」


言葉を挟んだのはリュウキ。


刹那、ナルシスのシャツの襟を掴み引き寄せ、


「確かにお前のやってきたことはかなり腹立つ。 だがな、いくらムカつく奴でも決めたことを諦めるなんざ許せねぇよ!」


顔を近づけた状態で睨み付ける。