「……そこまでなるとは、心当たりがありすぎるのかな?」


別に責める気は無いけどね。


「そ、そ、そんな事はな、ない、さ……」


だらだらと汗を流しながらナルシストは平静を取り戻すように髪をかきあげる。


正直、不憫に思えた。


ここは一つ……。


「……ニーナ」


「な、なにっ?」


若干青ざめつつある顔をあたしに向ける。


「あたしの予測だけど、ナルシストはニーナにかなり惚れ込んでいるよ」


「なっ何を言い出すんだっ!?」


「違う? ナルシス・ゴード、あんたはニーナに自身の事を見て欲しいでも、どうすればいいかわからない。 だから、彼女を傷つける行為を行ってしまうんだ」


「……っ」


図星なのか茶色い目が左右に揺れ、動揺を隠しきれてないようだ。


「……違うんだったらいいよ。 ニーナゴメン、あたしのか「そうだよっ!」」


叫び声が部屋に響いた。