「――……とまぁ、ちょっと省いた所はあったけどあたしの生い立ちを話した所でー……って」
なに、このシケた空間。
みんな顔を俯いてるし、精霊達は目に涙を浮かべてるし。
あたし、これでも抑えた方だよね?
……そうだ!
「ここで質問ターイム! なんかある人手ぇ挙げて!」
答えられる範囲なら大丈夫よ~!
――スッ
「どうぞ、リュウキ」
「レイの魔法書は元は誰が使っていた?」
「えっ!?」
そう言えばそこら辺は言ってないなー。
「じゃあ俺からは二つ、国王陛下の約束内容とそれと…お前が戦っていたのは何だ?」
「えぇ~、良いけどさぁ…」
「わたくしからもいいかしら?」
「……アクアも?」
まさかこんなにもあるとは……。
「レイが前に言っていた"王宮は広すぎて狭すぎた"ってあれはどういう意味ですの?」
あぁ、あれね。