レミリアはその日から変わってしまいました。


 職務を大臣やレイリアに押し付けて自室にこもる日々。


 使用人達の比較的扱いも酷く、些細なミスさえ許せずに辞めさせてしまうのです。


 大臣達も使用人達も困り果てて、みなレイリアに助けを求める日々。


 そのたびにレイリアとレミリアはぶつかり合うのも日に日に増えていきました。


 月日が再び経ち、レイリアとレミリアは12歳となりました。


 ある日、レイリアの両親が消息を絶ちました。


 レイリアが遠出に城を不在の間に何が起きたのか…とにかくそれを知っているのは城に残っている人物、レミリアです。


 レミリアに聞くと「レイリアが不在の間に亡くなった」と言いました。


 レイリアはその場から動けませんでした。


 不思議と涙はでませんでした。


 信じる事ができなかったからです。