……こりゃあマズいな。
精霊達は完全に怯えてるし。
あれか、戦闘喪失にさせてその隙に逃げるか攻撃するか。
「……ふんっ」
今のであたしが引くわけないでしょ。
「みんな…下がってて。 あたし一人で片付けるから」
「えっ、でも……」
「だーいじょうぶ! あたしは強いし、それに今からやるのをみんなにも見せようかなーと思ってんだ!」
心配させないようヘラリと笑う。
「……で、みんなには周りににも被害が及ぶ可能性があるから…半径5キロ周辺にシールド張って欲しいんだ」
「そういうことなら……」
「おまかせですわっ」
「レイ様のーとっておきー、楽しみー!」
「で、できる、限、り…が、頑張る」
「レーちゃん、無理しないでねぇ」
「みんなもね」
精霊達は各周辺地点へ向かうため、飛んでいった。
「さて……」
あたしは今一度男と向き合う。