かなり巨漢である男は丈が短いからなのか、いやサイズ合っていないからなのか黒いシャツからお腹が出ている。


その男はカウンター席の真ん中にドカッと座ると、


「肉が食いたい。 早く持って来い」


命令形で注文をした。


「しかしお客様「いいからさっさとしろっ!! 腹が減ってんだよ!!!」


――バンッ!!!!


テーブルが壊れるんじゃないかというほどの音だった。


「か、かしこまりました」


すっかり怯えた様子を見せた店員がカウンター奥に走っていく。


数分経って男にの周りには数々の肉料理が、


野菜や魚も見えるけどお備えみたいな感じで肉の存在に乏しかった。


「……栄養偏るぞー」


ガツガツと肉を貪っている男に背中をあたしはテーブルにひじを突き苦笑いを浮かべる。


出された料理は食べ終わり、する事もなく観察をしてみようと思ったからだ。