ある日。


いつものように
サッカーに誘われた。


でもその日はピアノで
長く遊べないから
ピアノ教室の近くの
公園で2人で遊んでいた。


「莉歩ってさ~好きな人いないの?」


「えっ?」


突然聞かれて驚いた私は
すごい照れてしまった。


口が滑っても
龍生だなんて言えない。


「龍生は?」


「いるよ。」


「へーいるんだ。」


すごく気になってしまった。


「じゃあ龍生が教えてくれたら
教えてあげる!!」


「無理。先ゆって」


赤くなりながら
そう言った龍生。


「じゃあヒント出し合お!」


自分から言えないから
せめて龍生の好きな人だけ
聞きたかった。


「まずお前からね。学年は?」


「3年生。龍生は?」