『なんで』


と、繰り返す私の質問に、やっと医者が口を開いて言葉を紡ぎ出した。



医「命に別状がないのは確かです。ですが、未だに意識が戻らない状態で、いつ戻るのかもわからない状況です。」




私「そんな・・・」


(私のせいだ。私のせいで兄さんは・・・)



そう言って医者の服を掴んでいた手を放した。




その時、背後から足音が聞こえ、振り返ると同時にバチーーンと私の左頬に激痛が走った。







そして・・・