私「『でも』なんですか・・・」



私は、その事を恐る恐る聞いた。



医「・・・・・・」



でも、医者は黙ったままだ。


その時、私は何かに呑まれたみたいに目の前が真っ暗になった。



私「兄さんは!兄さんは助かったんですよね?じゃ、なんで黙っているんですか。なんで、なんで・・・」



そう言いながら、私は医者の服を掴んでいた。