「――は?転校生?」





わざわざ授業中に隣のクラスから俺のクラスまで伝えに来てくれた彼の言葉を馬鹿みたいに繰り返す。





『なんか明日から俺のクラスに来るって話だ』




「変な時期に来る奴だな」





一昨日に始業式があったばかりだ。
もう少し早くに手続きでも終わらせていれば切りが良くスタート出来るのに...なんて考える。





『なんかヤンチャな奴らしいぞ?』




「...ははっ、」






此処らで有名な不良校なだけある。十分、俺達も"ヤンチャ"だ。...どうせ先生達が忙しくなるだけだろう。



最近になって赤色に髪の毛を染めた隣のクラスの"フミヤ"は俺の腕を掴みゆらゆらと揺らす。





『...てかよー、お前少しは太れよなー』




「あー?」