地味に地味にと目立たないようにと、周りに混じるようにそこそこ喧嘩してそこそこ悪い事に手を出して気付かれないように距離を置いて来た。

周りと関わらないように関わらないようにと暮らしていた俺に何故か目を付けてきたフミヤ。





「...てかお前もう既に背後霊みたいにくっついて来てるじゃねぇか」




『ユウマくん冷たいよー』





しくしく、嘘泣きをするフミヤを放って今来たばかりの道を引き返す。





『え?...ユウマくんもう帰っちゃうの?』




「保健室ー」











――地味処か今はクラスで浮きまくりだ。


...それならばとことん嫌われようと、フミヤを突き放すような言葉を口にするものの上手くいかない。
それどころか皆と仲良しこよしの状態の今に至る。















「...――全く参っちゃうなぁ」





小さくため息を漏らして額に手を這わせ保健室のベッドに寝転んだ俺は寝不足だったからか直ぐに眠りについた。