イスから立ち上がり、そのままベットへ横たわった。


「なんか、疲れた」

無条件に愛されるって、どうな気分なんだろう。

私には、たった一人に愛されることさえも難しかった。

だから、あの詞には・・・・・・


「希望なんか、あるはずがないのに・・・・・・」


メールを送ったのは、単なる私の腹いせだった。


「大丈夫・・・・・・忘れられる、また」


今日だって、あの歌を聴くまでは忘れていたじゃないか。

あの詞が他人の手に渡ってしまったことは、もう諦めよう。契約とかいろいろ面倒なこともあるんだろうし、私がとやかく言ったところで今更どうにかなる筈がない。

私に出来ることは、あの歌が、できるだけ売れないように願うことだけ。

でも。