Kがあの中の誰なのかなんて、どうでも良かった。

勝手にしを送ったユイよりも、内容を書き換えられたことに無性に腹が立っていた。

部屋に入ってすぐにパソコンを立ち上げる。伊達眼鏡を外して鬱陶しい前髪を上げると、鏡に映るのはたった今話をしていた妹と同じ顔だった。

もちろんユイみたいに、眉をいじったり薄化粧したりしてはいない。だからといって男らしいわけでもない。普通の女子高校生の顔だ。



『中性的な、顔してるよな、お前って』