哲は荷物をリビングに置くと、ベッドへと体を投げ出した。


「ねみーーー寝れる」


それを見ながら息をつくと、俺は買ってきた食料品を冷蔵庫に入れる。


「寝てねえの?」

「んー。昨日、飲み会でねー。
あんま眠れなかったー」

「そうか。哲、飲むか?」

「飲む飲む。俺、ビール」

「あいよ」


冷蔵庫で冷やしてあった缶ビール二本取り出すと、俺はテーブルへと置く。
一本は自分用だ。

それからつまみを皿へとあける。
冷蔵庫にある程度しまってから、その皿と一緒に自分も哲の元へと向かった。



俺が座ったのを確認してから、哲がビールを先に開ける。

それを俺の前まで出す。


俺も同じようにプルタブを引っ張ると、

「カンパイ」

そう言いながら哲の缶ビールに軽く当てた。



「カンパ~イ」


哲は嬉しそうにそう言うと、グビグビとビールを流し込んだ。



「うっめー」

「睡魔は平気かよ」

「いいんだよ、そんなの」


そういうもんかねえ。
よくわからないけども。