あのキスは、確かに陸にとっては予想外の出来事だったのかもしれない。
それでもあの人にとっては、明らかに私への当て付けであり、悪意に満ちた不意打ちだった。
陸の言うように、彼女との間には何もないのかもしれない。
ただ、私という存在に対してだけの行動だったのかもしれない。
だけど私は、何も知りたくはないのだ。
例え何も無かったとしても。
私が見てしまった出来事についての言い訳ですら…。
私は陸の口から他の女の話しなど、聞きたくはない。
私は我が儘だから…。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…