一人で笑いをこらえ、クリスマス使用にディスプレイされた店先に目をやった。


可愛らしいスノードーム。
サクタクロースと雪だるまが、プレゼントを持ってキラキラと光る雪の中に立っている。
これも陸のコレクションに勝手に入れてしまおうか…。


「あれ、ななちゃん?」


ドキッとして振り向くと、陸の店のオーナーが立っていた。
見慣れない私服姿。


今日は店の定休日で彼も休みなのだ。


「どうも。誠二さん、お買い物ですか?」

「まあね。ななちゃんも今日は一人?珍しいね?」


確かに。
一人でいる時に合うのは初めてだった。