ボロボロになって、隅なんかは所々破れ掛けていて。 あの日から、何度も何度も手にとっては読み返してきた一枚のハガキ。 それはどこか懐かしく、甘くて切ない異国の香りがした。 私の心に染みついた、貴方の香りがした。