大好きだった学校もいまは、大嫌いなところに変わった。

「学校スタート」

ってよろこんでたのが3日前。

今日教室にはいって、いつもみたいにおはよ〜っていったら、誰も答えてくれなかった。

スノーがこなければみんなで仲良くやっていけたのに。

スノーがこなければ大好きな学校のままだったのに。

そこまで考えたところで、教室にスノーがはいってきた。

相変わらずあいさつもしない。

でも、まわりがちがった。

「スノーおはよー!」

「スノーおはよう☆」

未来に前してたみたいに、あいさつをしてる。

スノーの席は、未来のとなり。

スノーが近づいてきた。

未来は、

「おはよう…」

ってあいさつした。

返してこない。

もーいいや。

未来は、いままで完璧のいい子では、ないが、ふつうないい子キャラを演じてきた。

それを全て捨てる覚悟でいった。

「あいさつくらいしてくんない?こっちだって、返してくれないと感じわるいんだけど。」

「はぶかれたからって八つ当たりですか?めいわくなんですけど。」

「はぶかれたってなんのこと?あたしは、はぶかれてなんていない。はぶかれてるのは、あなたでしょ?」

「あたし、3日も連続で言い争いしたくないんですけど。」

周りが興味しんしんって感じでみてる。

「して!!あたし、ウザいひとには、本気ではなしたいの。」

「はっ!?したくないっていってるでしょ?」

「じゃあ教えて、なんでありがとうが嫌いなの?」

「くだらないからっていってるでしょ。日本語わかるでしょ。」

「なんでくだらないの?」

「じゃあ、反対に聞く。あなたにとってありがとうってなに?」

「大好きな言葉。」

「大好き?クラス全体巻き込んでおいて、大好きな言葉ってなに?めいわくにもほどがあるってわかんないの?」

「あんたがこなければあたしは、みんなで仲良くやっていけたのに。あんたさえこなければ。」

「それが本音?じゃあ、みんなで仲良くやっていければ、偽物のありがとうでも。それでもいいの?それにみんなで仲良くって絶対無理よ。どんなところでも、どっかに影があるのよ。みんなで仲良くなんて、ありえない。誰かが影で誰かの悪口とかいってんのよ。みんなで大好きとか、くだらないにもほどがある。」

まわりがしーんとなる。

「そのとうりかもしれない。だけど、ありがとうは、言われていやって人は、いないでしょ?」

「あたしは、いやよ。もうやめましょう。先生がくる。」

ガタッ

未来がたって走っていった。

「スノー追いかけて。それがあなたがこのクラスにはいる条件よ。クラスメイトを大切にして。」

綾乃がいった。

あの日綾乃は、リーダーをやめさせられなかったのだ。

「あたしがおいかけるのは、クラスメイトだからじゃないから。」

スノーが未来を追いかけた。