妹はまだ5歳で幼稚園に通っている。
私は少しでもお父さんの役にたちたくて高校へは通わず、家のことをすると言った。
でも、お父さんは
それを許してはくれなかった。
お金のことは心配しなくてもいい。お前にはちゃんと高校を卒業してほしい。
と言ってくれた。
というわけで、私は今ここにいる。
どんな高校かなんてまったく知らないが、私はとりあえずお父さんの勧めてくれた高校に行くことにした。
正直、高校になんて行く気がなかった私にとってみればどんな高校であろうがどうでもよかった。
友達なんて作るつもりもないし
部活にだって入るつもりもなかった。
だから、どんな雰囲気の高校だとか
どんな部活がある高校だとか
私はまったく興味がなかった。
とにかく私は早く3年が過ぎて卒業して
働きたいと思っていた。
お父さんはそんな私の心情を知ってか知らずか、家から近くて私の学力でも余裕で入れる高校を探してくれた。