「遅くなってごめんな。 」
そういいながら私の頭を撫でる。
「やだ。お土産くれないと許さない。」
本当は怒ってなんかないよ。
海斗に会えただけで嬉しいもの。
でもそんなことも言えるはずもなく
私は怒ってるフリ。
「分かった分かった。
ちょっと待ってろ。」
そういい、私の体を引き剥がすと
そのまま体をくるり、と向きをかえられた。
「じっとしてろよ。」
至近距離でそんな声が聞こえてドキリし、その後すぐに、肌に何か冷たいものが触れた。
慌てて見ると、自分の首元に貝殻のついたネックレス。
「どう?」
「嬉しい。」
「ん。」
私達は世間から見ればそっけないカップルかもしれないけど、
私達はお互い不器用なだけなんだ。
「会えなくて、寂しかった。」
今日は素直に、
想いを伝えようと思います。
本当にend*