「奏斗?どこ向かってるの?」
あたしは奏斗の隣で歩きながら聞く。
「さっき通りすぎたカフェ。
高宮食べたそうにしてた(笑)」
げ。バレてる。
「顔に出過ぎなんだよ、お前は。」
「ゔー…。」
話してるあいだに目的地に到着。
さっき通ったときに抹茶のパフェがあるのを見つけて食べたいって思ってたんだ!
「何がいーの?」
「抹茶パフェ!!」
「かしこまりました、お嬢様。」
え、なんで!
てか、恥ずかしいけど、様になってる…。
「お嬢様じゃないし。」
「執事役の延長ね。
実はこーゆーの好きだった?」
う。図星。
「べ、別にそんなことないから!
でも、執事ならこの抹茶パフェ代はおごりかな?(笑)」
「わがままなお嬢様だな(笑)」
笑いながらもおごってくれるようで、あたしは黙って見ていた。
すると、奏斗は自分の分を頼まなくて。
「奏斗はいらないの?」
「んー…。甘いものそんなに好きじゃねーんだよな。」
奏斗は受け取ったパフェをテーブルに置いてあたしの反対側の席に座る。
「えー!もったいない!
人生の半分損してるよ!!」
「それほどじゃねーだろ(笑)」
あたしは目の前のパフェに興奮気味。
甘いもの大好きなんだよね!
特に和風のスイーツ大好き!
一口パクリと食べると抹茶アイスが舌の上で溶けてなかなか美味しい。
あと、あんこの甘さもいい感じ。
「そしたらなんかごめんね。
付き合わせちゃって。」