しかし、それをあっさりとキャッチするので、ジュリアの苛立ちが募るばかり。

「どうして受け止めるの!?」
「ジャリア嬢が愛を投げてくれたから」
「あのね・・・・・・」

 ギャレットの可愛らしい表情を見たジュリアは怒っている。

「ジュリア嬢、今日は寝かせてあげないから」
「嫌。もう深夜なのに・・・・・・」
「そうだね」

 毎日疲れるのはギャレットの相手をしているから。その本人が睡眠を妨害する気なら、ジュリアだって黙っていない。
 布団を引っ張ろうとしても、ギャレットが覆い被さっているので、布団を被ることができない。
 朝起きても同じ状態なので、ジュリアはケネスに助けを求めるか、解放を要求するか、どちらかを行う。

「もう眠る時間だよ。ギャレット、眠いの」
「深夜でも、俺は眠くないよ」

 ギャレットが眠くなくても、ジュリアはとても眠い。

「お願いだから眠らせて!」
「いいよ」

 素直に頷くギャレットは裏がある。ジュリアが警戒していると、ギャレットが笑った。

「ジュリア嬢!」
「きゃあ!!」

 ギャレットがジュリアに飛び込んできたので、ジュリアはどうすることもできず、ただ目を閉じていた。