気が付けば、人がまったくいない場所にまで来ていた。すぐ近くからは海の波の音が聴こえる。それほどまでに走り続けていたのか……。
トボトボと歩き、これからどうしたものかと途方に暮れる中、ふと顔をあげると……前方に人影があった。
真っ白なワンピースを着ていて、真っ白な長髪の少女……って、あれ。確か、あの子は……。
――今までに何度か見た子だ。
前回の六月一日では「見付けた」と言っていたように見えたけれど、どういうことだったんだろう?
あんなにも真っ白で、目立つような子は……今まで生きてきて見たことがない。学校の生徒なら、どうして今まで見掛けることがなかったんだろう?
普段の僕なら気にもとめないだろうけど、今はなぜか気になるので、僕はゆっくりとその子に近付いた。その子もまた、僕に向かってゆっくりと近付いてきていた。
もう少しで普通に会話ができる距離だというところまできて、何か違和感がした僕はピタリと足をとめる。
……あれ?なんだろう?この違和感。言葉では言い表せないけど、なぜか彼女は――。
「つかまえた」
「!」
――人間ではないような気がした。
トボトボと歩き、これからどうしたものかと途方に暮れる中、ふと顔をあげると……前方に人影があった。
真っ白なワンピースを着ていて、真っ白な長髪の少女……って、あれ。確か、あの子は……。
――今までに何度か見た子だ。
前回の六月一日では「見付けた」と言っていたように見えたけれど、どういうことだったんだろう?
あんなにも真っ白で、目立つような子は……今まで生きてきて見たことがない。学校の生徒なら、どうして今まで見掛けることがなかったんだろう?
普段の僕なら気にもとめないだろうけど、今はなぜか気になるので、僕はゆっくりとその子に近付いた。その子もまた、僕に向かってゆっくりと近付いてきていた。
もう少しで普通に会話ができる距離だというところまできて、何か違和感がした僕はピタリと足をとめる。
……あれ?なんだろう?この違和感。言葉では言い表せないけど、なぜか彼女は――。
「つかまえた」
「!」
――人間ではないような気がした。