保健室から飛び出し、あいつがいそうなところを探した。



一階を全部探し、二階に行こうと階段を上ったら




「これでいいんだよね……?」



「もし、吉村さんが見つかってあたしたちのこと言われたら停学になるよね……?」



「でもっ‼︎あの人に逆らえないよ……」




階段の陰で話している2人組の内の1人の肩を掴んだ。



ビクッとして、俺の姿を見ると目を見開いて顔面蒼白になった。




「あいつの居場所知っているのか……?」




聞いても、2人とも唇をカタカタ震わせて何も答えなかった。