「はいはい、彼女がいる洸様には分かりませんよね、この気持ちー」
「もちろんっ」
顔がいいから彼女なんか余裕なんだよね…私のような一般人の気持ちも察しろよ……と私が睨んでいるところで、タイミングよく竜樹くんが電車に乗ってきた。
「あ、おはよー竜樹くん!」
「おす。」
竜樹くんは洸の友達。
静かで雰囲気が大人っぽく、どうして竜樹の友達なのか私には不思議でしょうがない。
「竜樹くん聞いてよ、洸が最近ニヤニヤしててキモいんだよ⁈
なんか言ってやってよ。」
竜樹くんの袖を引っ張りながら彼の隣に移動する。
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